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第4部「威嚇」

4部 威嚇





第1章ーーー Man's avarice and weakness ーーー



2005年 2月 28日 月曜日
民家A  加藤   16時13分
「はぁ・・・はぁ・・・何で誰もいねぇーんだょ・・・」
加藤は民家の中に入り、台所の奥に隠れ、バッグのファスナーを開ける
「・・・あ、メジャーだ・・・これ切れんじゃん・・・・でも戦えない、スガちゃん探さなきゃ」
そう言ってメジャーを右手に持つ、そしてキーチャーに付いているヒモを首にかける
【ガタッ】「!!」
家の扉を開けようとしている音が鳴る
【ガチャガチャ・・・ガチャガチャ・・・】
しかしドアノブが腐っていてなかなか扉が開かないようだ
【ガチャガチャ・・・・・・ドガッッッッ!!!!!!】
扉をケリやぶる音が加藤の耳に入る。加藤は身をかがめる
「誰かいないのぉ?オォーイ・・・・」
その人陰は、A組の深童だった。加藤は深童とは普通に友達だった、、、しかし。加藤は怖くて声を掛けられなかった。加藤には他人みんなが敵に見えていた・・・・
「・・・・・ちぇっ、いない」
深童は家を出て行った。
「てか・・・本当に殺し合いしてるやつなんていんのか・・・・?」

工場  ???   16時15分
『正直、友達殺したくねぇーよ・・・けど、金が必要だ・・・』
その男の右手では"ベレッタ M92 SB"が光っている
その時だった、工場にコソコソとB組の武我が入ってきた
「・・・・・獲物、発見」
そいつは2階から飛び下りた
そして武我にべレッタを向けた
「残念だ・・・武我」
【バンッッ!!】
躊躇無く引き金を引く
【ギチィッッッ!!】
弾丸は、武我が気付く前に左手の機械に命中する
その瞬間、そいつは後ろへと飛ぶ
武我の左手が大きく振られる・・・と共に右手の機械が小規模爆発をする
【ボンッ!!】
大きな音で短く、1度鳴る
それと同時に武我の左手のヒジより下が吹っ飛ぶ
「あぁーー!!あー!!あああ・・・あぁー!!!!」
武我のキズ口は荒く、千切れた感じになっている
骨が3~4本飛び出ている
「・・ぅ・・・ぅぅ・・・ぅあぁー!!」
武我がそいつに向かって、ナイフを投げようとした
・・・しかし、遅かった。目の前にそいつがいた
「・・・・・ゴメンな、透・・・」
そいつは武我の右手を蹴る
【キーーンッッ!!】
そして武我が仰け反った瞬間、右の回し蹴りが炸裂した
武我が地面に付いた
「・・・・なっ!?」
ーーーそいつはもう武我に股がっていた・・・
「天国へ御招待だ・・・」
「・・・お、おまえは・・・!!×××・・・」
・・・声が出なかった
目をつぶり、引き金を引いた
【パシャァッッッ!!】
銃弾は、銃口から出てすぐに右眼球にえぐり込む、そのまま後頭部を抜ける
後頭部から脳の破片が飛び出る、返り血が飛ぶ。
武我は銃の反動で少し後ろに動いた。倒れてもまだ後頭部と左手から止めど無く血は出る
「・・・・ふぅ。・・・ゴメン。俺、金欲しいんだ」
武我の手から落ちたナイフを拾う
そいつはキーチャーのスイッチを押す
『・・・・・・』
何の反応もしない、キーチャーのスイッチを切る
「・・・持ってなかったか・・・まぁ良い、人数を減らすためだ」
右手の袖で軽く顔の帰り血を拭き取り、武我のバッグの中身を自分のバッグに移し替え、工場を出た

本部内制御室  立花・白川   16時21分
「・・・ぉ、はじまりましたょ。白川さん」
立花は白川の方に笑顔で言った
「もう・・・始まりましたか・・・」
「武我透くんの体温が急激に低下してっている・・・」
「・・・・もう意識と生意は無い・・・・と」
「・・・ふ・・・ふふ・・・ぁははは!!」
「・・・・・」
「そうだ、もっと殺し合え、憎め、友を憎め・・・」
「開始20分で1人目ですか・・・良いペースです」
「・・・良いですね。1人死ねば連鎖で殺しが起こるはずです・・・・」
そして、武我の体温が亡くなった

崖の上  亀横   16時34分
Cの亀横が、右手にメガホンを持っている
そのメガホンを口に当てて叫んだ
「みんなぁーー!!みんなで脱出しよう!?お金なんていらないよぉ!!」
亀横は一息つき、もう1度叫ぼうとした
【ゴッ】
亀横の後頭部に何かが当たった
・・・・ぃゃ、当てられた
「・・・・誰?」
亀横は前を向いたまましゃべった、そして両手を肩より少し上に上げた
後頭部に銃が突き付けられているのが分かった
「・・・メガホンを置け」
亀横は言われるがままに下にメガホンを落とす
「・・ぉ、お願いだから・・・殺さないで・・・」
「・・・・死ぬか」
【バンッ!!】
銃声が響き渡る、鳥が飛び立っていった
亀横は倒れる。後ろにいたのはB組の守川だった
守川は銃を下げる。そして後ろに歩き出す
「・・・早く立て、とりあえず付いてこい、亀横」
守川は倒れている亀横に言った
「・・・・・・ぁ・・・こわかった・・・どういうつもり・・・?」
亀横は何も無いように立ち上がった
守川は、撃った時に銃を少し亀横から外したようだ
「・・亀横は大声で叫んだ、だからやる気のあるやつはここに集まってきちまう、だから俺が先にここへ来て、銃を1発撃った。そうすれば『亀横は誰かに殺された』全員そう思うだろう、だから撃った」
「・・・わ、私を助けてくれたって・・・事?」
亀横はつい笑顔がこぼれた。
「・・・・良いから行くぞ!まだここに近付いてるやつがいるかもしんねぇから・・・」
守川は歩き出した。
「はぁーい☆」
亀横は笑いながら小走りで守川の後を行く。

Sugawa...Loving♪





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